2月16日[土]公開『葡萄畑に帰ろう』

葡萄畑に帰ろう公式サイト

傑作『青い山 本当らしくない本当の話』の名匠エルダル・シェンゲラヤ監督作品。大らかなユーモアで虚言に満ちた権力社会を風刺し、故郷への愛を謳う人生賛歌。

ジョージア(グルジア)映画史に残る傑作『青い山−本当らしくない本当の話』の名匠エルダル・シェンゲラヤ監督が、21年ぶりに放つ傑作。『放浪の画家 ピロスマニ』のギオルギ・シェンゲラヤ監督を弟に持ち、多くの人々に尊敬されている85歳の映画界 の最長老が、実際に政界に身をおいていた自身の経験をもとに、権力社会への 痛烈な風刺を、自由な想像力と大らかなユーモアで描いた人生賛歌。
コーカサス山脈の南に位置し、東西交易の要衝であったため、周辺の国々に翻弄されながらも、ジョージアの人々が守りつづけてきたもの…それが独自の言語、宗教、そしてワイン。ジョージアは8000年の歴史を持つワイン発祥の地で、伝統的なジョージアワインは、2013年、日本の和食とともにユネスコの無形文化遺産に登録された。ワインの大地・葡萄畑はまさにジョージアの魂である。権力争いのなかで失墜した主人公ギオルギが、故郷の葡萄畑でジョージア人らしい生活と精神を取り戻し、家族を再生させようとする物語には、平和で幸せな社会をくり返し求めては潰されてきた過酷な歴史のなかで、それでも失わぬ理想の世界への夢に立ち帰ろうという監督のメッセージが感じられる。
故郷に残した母のことはすっかり忘れ、政府の要職で大臣の椅子の座り心地を満喫しているギオルギ。妻を早くに亡くし、上の娘とは少し折り合いはわるいが、地位も権力もあり、可愛い一人息子と義理の姉と立派な家に暮らして、順風満帆。ある日出会った元ヴァイオリニストのドナラとの恋まで手に入れた。しかし、嘘と騙し合いと忖度まみれの政界で、ギオルギは大臣をクビに。突然の災難に見舞われたギオルギとその家族は?

監督:エルダル・シェンゲラヤ
出演:ニカ・タヴァゼ、ニネリ・チャンクヴェタゼ、ナタリア・ジュゲリ
ジョージア(グルジア)/99分