5月25日[土]公開『ともしび』

ともしび公式サイト

第74回ヴェネチア国際映画祭主演女優賞(シャーロット・ランプリング)受賞!ひとりの女性が、もう一度“生きなおし”を図るまでの、哀しみと決意を追う人生最後のドラマ。

ベルギーのある小さな都市。アンナとその夫は、慎ましやかに過ごしていたが、夫が犯したある罪により、その生活はわずかに歯車が狂い始める。やがてそれは見て見ぬふりが出来ないほどに、大きな狂いを生じていくのだった…。
本作は第74回ヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞したシャーロット・ランプリングの最新作である。今やランプリングは、ヨーロッパ映画のみならずハリウッドの大作にも出演し、数多の欧米のスターたちからも最大級のリスペクトを受けている稀有な存在だ。とりわけ、失踪した夫の幻影に憑りつかれた人妻を演じた『まぼろし』が一大転機となり、本格派女優としての新境地を拓いたことは記憶に新しい。近年では、『さざなみ』や『ベロニカとの記憶』などの作品で、老境にさしかかった女性の陰影深い心象風景を見事に表現し、その唯一無二な存在感は圧倒的である。
『ともしび』は、老境に入って、ささやかで平穏な日常、家族との結びつきを根こそぎ奪い取られてしまったヒロインが、絶望の淵から生還し、ふたたび“生きなおす”決意を遂げる感動的なドラマである。そこには、40代で鬱病に苛まれ、さらには精神疾患で姉を喪い、二度目の夫とは彼の不倫が原因で離婚するなど、私生活において決して平坦ではなかったシャーロット・ランプリングという大女優の実人生が色濃く反映されているのは間違いなかろう。

★第74回ヴェネチア国際映画祭主演女優賞(シャーロット・ランプリング)★
監督・脚本:アンドレア・パラオロ
出演:シャーロット・ランプリング、アンドレ・ウィルム
フランス・イタリア・ベルギー/93分