12月12日[土]公開 『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ公式サイト

A24×プランBが『ムーンライト』以来のタッグ! サンダンス映画祭監督賞・審査員特別賞ダブル受賞!

サンフランシスコで生まれ育ったジミーは、祖父が建て、かつて家族と暮らした思い出の宿るヴィクトリアン様式の美しい家を愛していた。変わりゆく街の中にあって、地区の景観とともに観光名所になっていたその家は、ある日現在の家主が手放すことになり売りに出される。再びこの家を手に入れたいと願い奔走するジミーは、叔母に預けていた家具を取り戻し、いまはあまり良い関係にあるとは言えない父を訪ねて思いを語る。そんなジミーの切実な思いを、友人モント(ジョナサン・メジャース)は、いつも静かに支えていた。いまや都市開発・産業発展によって、“最もお金のかかる街”となったサンフランシスコで、彼は失くしたものを、自分の心の在りどころであるこの家を取り戻すことができるのだろうか。
サンフランシスコは、急速な発展によって地価が高騰し、富裕層が多く住むようになったことで、代々住んでいた者たちは行き場所を失っていた。本作で主人公を実名で演じた、ジミー・フェイルズもその一人。生まれ育った場所が面影も残らないほど変化することで、大切な記憶が上書きされ、自分のアイデンティティまで否定されてしまうような感覚。それは一見パーソナルな物語でありながら、今や世界中で起きつつある問題を描いている。フェイルズの幼馴染でもあるタルボット監督は、そんな彼の物語を、美しい音楽や優しくも力強い台詞で紡ぎ、愛してやまない街の景観をスクリーンに閉じ込めた、自身初の長編映画となった本作は、世界各国の映画祭で高い評価を受け、オバマ前米大統領が選ぶベストムービーにも選出されている。

監督・脚本:ジョー・タルボット
出演:ジミー・フェイルズ、ジョナサン・メジャース、ロブ・モーガン、ダニー・グローヴァー、ほか
2019年/アメリカ/120分/PG12