1月16日[土]公開 『パピチャ 未来へのランウェイ』

パピチャ 未来へのランウェイ公式サイト

ファッションデザイナーを夢見る少女と友人たち― かけがえのない青春は、ある日突然打ち砕かれた。アルジェリア“暗黒の10年”を舞台に新鋭監督が描く、真実から生まれた物語。

1990年代、アルジェリア。ファッションデザインに夢中な大学生のネジュマはナイトクラブで自作のドレスを販売している。夢は、世界中の女性の服を作るデザイナーになること。だが武装した過激派のイスラム主義勢力の台頭によりテロが頻発する首都アルジェでは、ヒジャブの着用を強制するポスターがいたるところに貼られるように。従うことを拒むネジュマはある悲劇的な出来事をきっかけに、自分たちの自由と未来のため、命がけでファッションショーを行うことを決意する―。
第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品されるや、性差による抑圧に対する解放の賛辞だとして話題を呼んだ『パピチャ 未来へのランウェイ』。“暗黒の10年”と呼ばれる内戦下のアルジェリアを舞台に、ファッションデザイナーになるという夢に向かって生きる大学生・ネジュマの視点で、当時横行していた弾圧の真実を、劇的かつ瑞々しく描ききった。自身も内紛渦巻く90年代をアルジェリアで過ごし、家族とともにフランスへ逃れた経験を持つ新鋭ムニア・メドゥール監督が本作で鮮烈なデビューを果たした。本作はアルジェリア国内で全編撮影が行われ、アルジェリア映画として国内でのプレミア上映が2019年9月に予定されていたが、突如当局により上映中止が発表された。当初公式発表では内部事情によるものとされ、対象となっていた米アカデミー賞国際長編映画賞のエントリー条件を満たさないとして選出が危ぶまれる事態に陥った。しかし制作陣は政府からの検閲による圧力だと訴え、最終的には特例措置として代表と認められるに至った。その後、セザール賞で新人監督賞、主演のリナ・クードリもその魂の演技で有望若手女優賞を受賞し2冠を果たすも、未だに本国での公開には至っていない。真の自由を求め、「自分らしく」を掴み取るため立ち向かう少女たちの闘いは、いま、この瞬間もまだ続いている。

監督:ムニア・メドゥール
出演:リナ・クードリ、シリン・ブティラ、アミラ・イルダ・ドゥアウダ、ザーラ・ドゥモンディ
2019年/フランス・アルジェリア・ベルギー・カタール/109分