10月5日[土]公開『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』

ブルーノート・レコード ジャズを超えて公式サイト

マイルス・デイヴィスからノラ・ジョーンズまで、80年にわたりジャズをリードしつづける革新的レーベル「ブルーノート・レコード」。その真実に迫る傑作ドキュメンタリー。

第二次世界大戦前夜、ナチス統治下のドイツからアメリカに移住した二人の青年、アルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフ。大のジャズ・ファンであった彼らは、1939年にニューヨークで小さなレコード会社「ブルーノート・レコード」を立ち上げた。レコーディングにあたって、アーティストに完全な自由を渡し、かつ新曲を書くよう励ます。理想を求め、妥協することのないライオンとウルフの信念は、ジャズのみならず、アート全般やヒップホップ等の音楽に消えることのない足跡を残してきた。映画はスタジオの風景から始まる。ロバート・グラスパーを中心に若手アーティスト達で結成されたスーパー・グループ、ブルーノート・オールスターズ。現在のブルーノートを代表する彼らのレコーディング・セッションに、2人のレジェンド、ハービー・ハンコックとウェイン・ショーターが現れる―。
のちに監督自身が「魔法のような時間だった」と振り返るスペシャル・セッションの映像やレアなアーカイヴ映像、そして歴代のブルーノートのアーティストたちや、レーベルと密接に関わった人々との対話を通じて、80年にわたり世界中の音楽ファンを魅了しつづけるジャズ・レーベルの真実に迫る、傑作ドキュメンタリー。

監督:ソフィー・フーバー
出演:ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ルー・ドナルドソン、ノラ・ジョーンズ、ロバート・グラスパー、アンブローズ・アキンムシーレ、ケンドリック・スコット、ドン・ウォズ、アリ・シャヒード・ムハマド(ア・トライブ・コールド・クエスト)、テラス・マーティン、ケンドリック・ラマー(声の出演) 、ほか
2018/スイス・アメリカ・イギリス/85分/ドキュメンタリー

10月5日[土]公開『存在のない子供たち』

存在のない子供たち公式サイト

誕生日も知らない、戸籍もない少年ゼイン。両親を告訴するに至るまでの痛切な思いが心を揺さぶる―。

苛烈なまでの中東の貧困と移民の問題に、一歩もひるむことなく果敢に挑んだ監督は、レバノンで生まれ育ったナディーン・ラバキー。監督・脚本・主演を務めたデビュー作『キャラメル』が、いきなりカンヌ国際映画祭の監督週間で上映された逸材だ。本年度のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査委員長にも就任し、今やその才能の輝きはとどまるところを知らない。リサーチ期間に3年を費やし、監督が目撃し経験した事を盛り込んでフィクションに仕上げた。主人公ゼインを始め出演者のほとんどは、演じる役柄によく似た境遇にある素人を集めた。感情を「ありのまま」に出して自分自身を生きてもらい、彼らが体験する出来事を演出するという手法をとった結果、リアリティを突き詰めながらも、ドキュメンタリーとは異なる“物語の強さ”を観る者の心に深く刻み込む。社会の非人道的な深みに設定を置きながらも究極的に希望に満ちた本作は、「何か行動をしなければ」と強く思うほどに心をかき乱すが、中東のスラムという、日本からは地理的・心情的に遥か遠い地域を舞台にしながらも、少年の成長物語という普遍性が魂の共鳴をもたらしてくれる。 ゼインが求めているもの、それはすべての子供たちにあるはずの〈愛される権利〉。その権利を手にするまでの長い旅路に胸を締めつけられながらも、一筋の光を求めて、新たなる出発の無事と幸運を祈らずにはいられない慟哭の物語。
わずか12歳で、裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、まっすぐ前を見つめて「僕を産んだ罪」と答えた。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に劣悪な労働を強いられていた。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、さらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来は―。

★第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞/エキュメニカル審査員賞 受賞★
監督・脚本・出演:ナディーン・ラバキ―
出演:ゼイン・アル=ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
2018/レバノン・フランス/125分/PG12

10月5日[土]公開『工作 黒金星と呼ばれた男』

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『タクシー運転手』『1987、ある闘いの真実』に続く実話に基づく衝撃の問題作!

歴史の影に隠された実話にスポットライトをあて、日本でも大ヒットを記録した、『タクシー運転手 約束は海を越えて』『1987、ある闘いの真実』。その“衝撃”の系譜を引き継ぐ問題作が新たに完成した。1992年、北朝鮮の核開発をめぐって朝鮮半島に緊張が走るなか、軍人のパク・ソギョンは、工作員として北へ潜入せよとの命令を受ける。コードネームは黒金星(ブラック・ヴィーナス)、たった一つのミスで命を失う危険な任務の始まりだ。事業化に扮しての3年間に及ぶ慎重な工作活動が実を結び、北朝鮮の対外交渉を一手に握るリ・ミョンウン所長の信頼を獲得したパクは、遂に最高権力者である金正日(キム・ジョンイル)に接見する。しかし1997年、韓国の大統領選挙における祖国と北の裏取引によって、人生のすべてを捧げた工作活動が無になることを知るパク。果たして彼は祖国を裏切るのか、祖国が彼を切り捨てるのか。それとも、北がパクの正体を見破るのか―?
幾重にも張り巡らされた罠にかかり、工作員が次々と無残な死を遂げた時代に、いったいどうやって黒金星(ブラック・ヴィーナス)は北の中枢へと踏み込むことが出来たのか?究極の選択がエンドレスにツヅク実在のスパイの緊迫した工作活動と、愛する祖国の闇を知り苦悩する姿を描く、実話に基づく驚愕のサスペンス・ドラマ。

監督:ユン・ジョンビン『群盗』『悪いやつら』
出演:ファン・ジョンミン『哭声/コクソン』、イ・ソンミン『リアル』、チョ・ジヌン『お嬢さん』、チュ・ジフン『背徳の王宮』
2018/韓国/137分

10月5日[土]公開『ディリリとパリの時間旅行』

ディリリとパリの時間旅行公式サイト

美しき黄金時代のパリ。ピカソ、モネ、キュリー夫人、ロートレックら数々の天才たちに出会い少女が事件の謎を解いていく。

アニメーションで独特の美しい世界を表現する、フランスの鬼才ミッシェル・オスロ監督の最新作は、ベル・エポックの時代のパリの物語。ニューカレドニアからやってきた主人公ディリリは、最初の友人オレルとともに、この時代を彩った多くの天才たちと出会い誘拐事件の謎を解いていく。エッフェル塔、オペラ座、ヴァンドーム広場など美しいパリがたっぷりと描かれ、事件解決にキュリー夫人やパスツールピペット、ピカソ、マティス、モネ、ロートレック、プルースト、サラ・ベルナールら、この時代を彩った天才たちが協力する。『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞最優秀作曲賞を受賞したガブリエル・ヤレドによる美しい旋律と共に、ベル・エポックのパリにタイムトリップするかのような至福の時間を過ごせる作品です。
ベル・エポックの時代のパリ。 ディリリは、どうしても外国に行ってみたくて、ニューカレドニアから密かに船に乗りパリにやってきた。開催中の博覧会に出演し、偶然出会った配達人のオレルとパリで初めてのバカンスを楽しむ約束をする。その頃、街の人々の話題は少女の誘拐事件で持ちきりだった。男性支配団と名乗る謎の集団が犯人だという。ディリリはオレルが紹介してくれる、パリの有名人たちに出会い、男性支配団について次々に質問していく。洗濯船でピカソに“悪魔の風車”に男性支配団のアジトがあると聞き、二人は向かうが、そこでオレルは狂犬病の犬に噛まれてしまう。三輪車に乗ってモンマルトルの丘から猛スピードで坂を下り、パスツール研究所で治療を受け、事なきを得る。オペラ座では稀代のオペラ歌手エマ・カルヴェに紹介され、彼女の失礼な運転手ルブフに出会う。ある日、男性支配団がロワイヤル通りの宝石店を襲う計画を知った二人は、待ち伏せし強盗を阻止する。その顛末は新聞に顔写真入りで大きく報じられ、一躍有名になったディリリは男性支配団の標的となり、ルブフの裏切りによって誘拐されてしまう。ディリリはオレルたち仲間の力を借りて男性支配団から逃げることができるのか?誘拐された少女たちの運命は?

監督:ミッシェル・オスロ
声の出演:プリュネル・シャルル=アンブロン、エンゾ・ラツィト、ナタリー・デセイ
日本語吹き替え版キャスト:新津ちせ、斎藤工
2018/フランス・ベンギー・ドイツ/94分

10月9日[水]一夜限定上映『メタリカ&サンフランシスコ交響楽団:S&M2』

メタリカ&サンフランシスコ交響楽団:S&M2公式サイト

『メタリカ&サンフランシスコ交響楽団:S&M2』10/9(水) 全世界同日公開決定!

1999年にリリースされたグラミー賞受賞アルバム『S&M〜シンフォニー&メタリカ』の20周年を記念し、今年9/6と9/8に、メタリカとサンフランシスコ交響楽団が再びあの画期的なコンサート『S&M〜シンフォニー&メタリカ』を、サンフランシスコのチェイス・センターのこけら落とし公演として上演!サンフランシスコ交響楽団の音楽監督である伝説的な指揮者マイケル・ティルソン・トーマスが指揮し、『S&M』 収録曲はもちろん、それ以降にリリースされた楽曲もパフォーマンスされます。
このコンサートを収録し、世界約3000の映画館で公開が決定!!日本でも、世界同日となる10/9(水)に全国公開。お見逃しなく!

出演:ジェイムズ・ヘットフィールド、ラーズ・ウルリッヒ、カーク・ハメット、ロバート・トゥルージロ、サンフランシスコ交響楽団、マイケル・ティルソン・トーマス
監督:ウェイン・アイシャム
尺:2時間 30分 (予定)

10月9日(水)一夜限定上映

【鑑賞料】一律2,000円

10月12日[土]公開『アンダー・ユア・ベッド』

アンダー・ユア・ベッド公式サイト

30年存在しなかった男の孤独に蝕まれた愛は狂気となった。

「殺人鬼を飼う女」「甘い鞭」や「呪怨」ノベライズなど数々の話題作を世に送り出した大石圭の角川ホラー文庫処女作にして、孤独な人生を送る男のほんの微かな甘い記憶に執着する歪んだ愛を、純粋にそして盲目的に描いた人気小説「アンダー・ユア・ベッド」の映画化。この異常で変質的で狂った繊細な主人公・三井直人を、『シン・ゴジラ』『万引き家族』など超話題作へ出演し、日本映画界で益々存在感を増す高良健吾が演じる。三井が大学生時代から11年間一途に想い続ける女性・佐々木千尋を、『私は絶対許さない』でマドリード国際映画祭主演女優賞にノミネートされた西川可奈子が、夫から激しいドメスティック・ヴァイオレンスを受ける難役を体当たりで演じ魅了する。監督・脚本は安里麻里。黒沢清監督、塩田明彦監督の助監督を経て『バイロケーション』『氷菓』などで確かなファンを獲得し各方面から称賛を集める期待の女性監督。新たな一面を存分に発揮した高良が演じる、愛する女性への狂気の愛を描いた、痛々しくも繊細な男の結末とは―。
雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り…、11年前、たった一度だけ名前を呼んでくれた佐々木千尋のことを。親からも学校のクラスメイトからも誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした。家庭を持った彼女の家の近所に引っ越し観賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。だが、俺の目に映ったのは、全く別人に変わり果てた姿だったのだが…。

監督・脚本:安里麻里
原作:大石圭「アンダー・ユア・ベッド」(角川ホラー文庫)
出演:高良健吾、西川可奈子、安部賢一、三河悠冴、三宅亮輔
2019/日本/98分/R18+

■週替わり先着入場者プレゼント!

本作をご鑑賞の方に先着で、ポストカードをプレゼント!
1週目と2週目のポストカードは、違う柄になります。

1週目配布:10/12〜
2週目配布:10/19〜

数に限りがございますので、それぞれなくなり次第、配布終了となります。

 

■初日舞台挨拶開催!!

全国順次公開中『アンダー・ユア・ベッド』の公開を記念して舞台挨拶付き上映が決定!皆様のご来場を心よりお待ちしております。

【日時】
10月12日(土)上映14:20〜
※上映後、舞台挨拶
【ゲスト】
安里麻里監督
【料金】
通常料金
※各種割引サービス利用可
※招待券はご利用いただけません。

10月12日[土]公開『メランコリック』

メランコリック公式サイト

長編第一作目となる新人監督が、いきなり東京国際映画祭で監督賞を受賞!更に昨年『カメラを止めるな!』が受賞し話題となったウディネファーイースト映画祭で新人監督作品賞受賞の連続快挙!日々を憂鬱と感じるすべての人に送る、巻き込まれ型サスペンス・コメディ。

ひょんなことから人生が大きく動き出してしまう登場人物たちの人間模様を、ドラマ、サスペンス、コメディ、ホラー、恋愛など様々なジャンルを盛り込みながら、一級の青春エンターテイメント作品に仕立て上げたその手腕が絶賛され、第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門では監督賞、ヨーロッパ最大のアジア映画祭・第21回ウディネファーイースト映画祭で新人監督作品賞が贈られた。受賞の話題と共に、映画の変幻自在なストーリー展開に心を揺さぶられた観客からは多くの反響が寄せられた。本作は主人公・和彦を演じた俳優の皆川暢二の呼びかけにより、アメリカで映画制作を学んだあとIT業界でサラリーマンをしていた田中征爾と、俳優の傍らタクティカル・アーツ・ディレクターとしても活躍する磯崎義知という同い年3人で立ち上げた映画製作ユニットOne Goose(ワングース)による映画製作第一弾作品である。彗星のごとく現れた才能が日本映画界に新たな旋風を巻き起こす。
名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた和彦。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くこととなる。そして和彦は、その銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋であることが明らかになり…。

One Goose ワングース:皆川暢二(プロデューサー・俳優)、田中征爾(監督・脚本)、磯崎義知(俳優)の3名からなる映画製作チーム

監督・脚本・編集:田中征爾
出演:皆川暢二、磯崎義知、吉田芽吹、羽田真、矢田政伸、浜谷康幸、ステファニー・アリエン、大久保裕太、山下ケイジ、新海ひろ子、蒲池貴範、ほか
2018/日本/114分

■舞台挨拶開催!!

全国順次公開中『メランコリック』の公開を記念して舞台挨拶付き上映が決定!皆様のご来場を心よりお待ちしております。
【日時】
10月13日(日)上映16:10〜
※上映後、舞台挨拶
【ゲスト】
皆川暢二さん(主演・プロデユーサー)
【料金】
通常料金
※各種割引サービス利用可
※招待券はご利用いただけません。

10月12日[土]公開『ガーンジー島の読書会の秘密』

ガーンジー島の読書会の秘密公式サイト

『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』『スリー・ビルボード』のプロデューサーが贈る〈人生を輝かせる至福の〉ミステリー!

日本でも大ヒットを記録した温かなヒューマンドラマ『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』とその続編、さらにアカデミー賞2部門を受賞した『スリー・ビルボード』を世に送り出したプロデューサー陣が、再びタッグを組んで贈るのは、ガーンジー島を舞台にした物語。第二次世界大戦中に、英国で唯一ドイツの占領下にあったチャネル諸島の一つで、イギリス海峡に浮かんでいる。そんな島の数奇な歴史から、独創的なミステリーが生まれた。ジュリエットには、『シンデレラ』で主演を務め、その美しさで世界中を虜にしたリリー・ジェームズ。彼女をはじめ、マシュー・グード、ペネロープ・ウィルトン、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイら、英国の傑作TVシリーズ「ダウントン・アビー」で人気と実力を確立したキャストが出演。更に、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのミキール・ハースマン、『さざなみ』のトム・コートネイが顔を連ねる。かんとくは『フォー・ウェディング』の名匠マイク・ニューウェル。
1946年、終戦の歓びに沸くロンドンで暮らす作家のジュリエットは、一冊の本をきっかけに、“ガーンジー島の読書会”のメンバーと手紙を交わすようになる。ナチに脅えていた大戦中は、読書会と創設者であるエリザベスという女性の存在が彼らを支えていた。本が人と人の心をつないだことに魅了されたジュリエットは、読書会について記事に書こうと島を訪ねるが、そこにエリザベスの姿はなかった。メンバーと交流するうちに、ジュリエットは彼らが重大な秘密を隠していることに気付く。やがて彼女は、エリザベスが不在の理由にたどり着くのだが―。

監督:マイク・ニューウェル
出演:リリー・ジェームズ、ミキール・ハースマン、グレン・パウエル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、キャサリン・パーキソン、マシュー・グード、トム・コートネイ、ペネロープ・ウィルトン
2018/フランス・イギリス/124分

10月19日[土]公開『火口のふたり』

火口のふたり公式サイト

直木賞作家・白石一文作品、初の映画化。身体の言い分に身を委ねる、男と女。

本作は、09年「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」で山本周五郎賞、10年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞し、幅広い世代から絶大な支持を得る白石一文による著作の初の映画化となる。数々の作品で、男と女のエロティシズムを表現し、キネマ旬報脚本賞に5度輝く、日本を代表する脚本家・荒井晴彦。本作は、『身も心も』、『この国の空』に続き、脚本・監督に挑んだ渾身の一作。「死とエロスが匂いたち、相米慎二監督も惚れ込んだという秋田の西馬音内盆踊りと、男女の恋を絡めた映画を作りたかった」と語り、物語の舞台を福岡から秋田へ変更し、全編秋田ロケを敢行。また、写真家・野村佐紀子によるモノクロームの写真の数々によって、主人公のふたりの過去を鮮やかに蘇り、映画ならではの抒情的な世界観を作り上げることに成功した。さらに、登場人物たちの感情を代弁するかのような下田逸郎によるメロディアスな楽曲が、男と女の深淵へと迫る物語へと見事に昇華させている。主演を務めたのは、『きみの鳥はうたえる』などで数々の賞を受賞し、今日本映画界で欠かせない存在となった実力派俳優・柄本佑と、廣木隆一監督の『彼女の人生は間違いじゃない』での演技が評価され、活躍の場を広げている新鋭・瀧内公美。他愛のない会話、食事、セックスを繰り返し、「身体の言い分」に身を委ねるふたりの日常の中の性愛。「世界が終わるとき、誰と何をして過ごすか?」という究極の問いを、観る者に突きつける<R18>衝撃作が誕生した。
十日後に結婚式を控えた直子は、故郷の秋田に帰省した昔の恋人・賢治と久しぶりの再会を果たす。新しい生活のため片づけていた荷物の中から直子が取り出した1冊のアルバム。そこには一糸纏わぬふたりの姿が、モノクロームの写真に映し出されていた。蘇ってくるのは、ただ欲望のままに生きていた青春の日々。「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」直子の婚約者が戻るまでの五日間。身体に刻まれた快楽の記憶と葛藤の果てに、ふたりが辿り着いた先は―。

脚本・監督:荒井晴彦
原作:白石一文「火口のふたり」(河出文庫刊)
出演:柄本佑、瀧内公美
2019/日本/115分/R18+

■前売券発売中
ムビチケカード1400円
先着限定で写真家・野村佐紀子による撮り下ろしオリジナルポストカードをプレゼント!
特典:オリジナルポストカード(数量限定)

10月19日[土]公開『カーマイン・ストリート・ギター』

カーマイン・ストリート・ギター公式サイト

伝説のギタリストたちを虜にする職人は、建物のヴィンテージ廃材から、世界でひとつのギターを生み出す。

グリニッジ・ヴィレッジに位置する「カーマイン・ストリート・ギター」。 店員は、パソコンも携帯も持たないギター職人のリック・ケリーと、パンキッシュな装いの見習いシンディ、そしてリックの母親の3人のみ。世界中のギタリストを魅了する、この店だけの“ルール”―それは、ニューヨークの建物の廃材を使ってギターを作ること。チェルシー・ホテル、街で最古のバー・マクソリーズ……、それらは長年愛されてきた街のシンボル。 工事の知らせを聞きつけるたび現場からヴィンテージ廃材を持ち帰るリックは、傷も染みもそのままにギターへ形を変えるのだった。 足早に表情を変えゆくニューヨークと、変わらずにあり続けるギターショップの愛に満ちたドキュメンタリー。
ルー・リード、ボブ・ディラン、パティ・スミスら大御所がリックのギターを愛用。劇中ではビル・フリゼール、マーク・リーボウ、チャーリー・セクストンなど、人気ギタリストたちが次々と来店。彼らがリックのギターを手にし、幸せそうに演奏する姿が贅沢に収められている。さらには、ニューヨーク・カルチャーを牽引する映画監督、ジム・ジャームッシュの姿も。ギタリストたちを魅了し続ける、ユニークなギターショップの1週間が映し出される。

監督・製作:ロン・マン
出演:リック・ケリー、ジム・ジャームッシュ、ネルス・クライン、カーク・ダグラス、ビル・フリゼール、マーク・リーボウ、チャーリー・セクストン、ほか
2018/カナダ/80分/ドキュメンタリー

10月19日[土]公開『世界の涯ての鼓動』

世界の涯ての鼓動公式サイト

『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』の名匠ヴィム・ヴェンダース監督が世界の果てと涯てに引き裂かれた恋人たちを描く、狂おしくも切ないラブサスペンス

カンヌ国際映画祭パルム・ドールに輝いた『パリ、テキサス』、監督賞を受賞した『ベルリン・天使の詩』など、映画史に永遠に刻まれる傑作を世に送り出し続けるヴィム・ヴェンダース監督。地球の果てまでもとらえる壮大な映像美と、人間の心の涯てまでを追いかけるエモーショナルなストーリーで、世界中から敬愛されてきた名匠の新たな傑作が完成した。生物数学者のダニーには、『リリーのすべて』でアカデミー賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。MI-6の諜報員ジェームズには、『X-MEN』シリーズで人気を博し、『スプリット』『ミスター・ガラス』で注目を集めたジェームズ・マカヴォイ。ロマンティックな美しさをたたえたノルマンディーの海岸、人類の原風景のようなグリーンランドの広大な海、砂に包まれた峻厳な南ソマリアを舞台に描く、狂おしくも切ない極限下のラブサスペンス。
ノルマンディーの海辺に佇むホテルで出会い、わずか5日間で情熱的な恋におちたダニーとジェームズは、別れの朝の引き裂かれるような痛みに、互いに生涯の相手だと気付く。だが、生物数学者のダニーには、グリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査が、MI-6の諜報員であるジェームズには、南ソマリアに潜入し爆弾テロを阻止する任務が待っていた。やがて恐れは現実となり、ダニーの潜水艇が海底で操縦不能に、ジェームズはジハード戦士に拘束されてしまう。果たして、この極限の死地を抜け出し、最愛の人を再びその胸に抱きしめることができるのか―?

監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ジェームズ・マカヴォイ、アリシア・ヴィキャンデル
2017/イギリス/112分

10月19日[土]公開『熱帯魚 デジタルリストア版』

熱帯魚 デジタルリストア版公式サイト

台湾青春映画だけが持つ、みずみずしさとイノセンスの源泉がここにある。

エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェンやツァイ・ミンリャンらのいわゆる“台湾ニューシネマ”の系譜から、突如出現した異端の新人チェン・ユーシュンが、1995年に発表した処女作『熱帯魚』。先達たちのアーティスティックな影響はそこかしこに感じさせつつ、先読みできないストーリーと、これまでにない軽やかさが印象的な、一度観たら忘れられない作品。苛烈な受験戦争、競争社会、そして都会の喧騒に押しつぶされそうな、ささやかな夢見る心を、ポップでオフビートなリズム感、土着的なユーモアとその裏に見え隠れするやさしいまなざしで描き、若い世代から圧倒的な支持を得たチェン・ユーシュン。しかし次作、恋愛映画『ラブ ゴーゴー』(97)と本作、たった2作品のみを残して、彼はその後長い沈黙に入ってしまう――まるでやりたいことは全てやりつくしてしまったかのように。もちろん、その間も作品の輝きは色褪せることなく、その後の台湾映画に強い影響を与え続けた。『藍色夏恋』(02)や『あの頃、君を追いかけた』(11)など、青春恋愛映画の傑作群に流れるみずみずしさとイノセンスの源泉が、まさにここにある。
受験戦争にまったくなじめない夢見がちな台北のボンクラ少年。そんな少年をなりゆきで誘拐してしまった、超田舎な一家の、これまた一風変わった面々。誘拐報道がヒートアップする台北がまるで別世界のように、少年は連れ去られた南部の漁村で、白日夢のような不思議な時間を過ごし、そして謎めいた少女と遭遇する。はたして彼は、無事に(?)台北へ戻り、そして高校受験に間に合うことができるのだろうか―。

★第48回ロカルノ国際映画祭青豹賞・国際批評家連盟賞★
★第32回金馬奨最優秀脚本賞・最優秀助演女優賞★
★1995年モンペリエ映画祭 ゴールデンパンダ賞★
監督・脚本:チェン・ユーシュン
主演:リン・ジャーホン、シー・チンルン、リン・チェンシェン、ウェン・イン
1995/台湾/108分

10月26日[土]公開『ラブゴーゴー デジタルリストア版』

ラブゴーゴー デジタルリストア版公式サイト

「熱帯魚」の鬼才チェン・ユーシュンが贈る、誰にでも訪れる“恋の季節”の物語。

エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェンやツァイ・ミンリャンらのいわゆる“台湾ニューシネマ”の系譜から、突如出現した異端の新人チェン・ユーシュン。デビュー作『熱帯魚』(95)が国内外で絶賛を浴び、その次回作のゆくえに否応なく注目が集まるなか届けられたのは、とってもキュートでいとおしい、お互いに呼応しあう3つのラブストーリー。どんな人間にもふとしたタイミングで訪れる「恋の予感」を独特の感覚で描いた本作は、原色を大胆に配した色彩設計、ベタな懐メロからBPM高めのロックまで無節操にちりばめられた選曲の妙、そして3つのストーリーが結晶する感動のラストとあいまって、今観てもその新しさに驚かされざるをえない。97年に本作発表後、チェン・ユーシュンは長い沈黙期に入ってしまうが、『熱帯魚』『ラブ ゴーゴー』という残された2作品の輝きは失せることなく、以降の台湾映画に強い影響を与え続けた。
ケーキ職人の冴えないアラサ―男子、アシェン。アシェンのアパートに同居する食欲旺盛なおデブちゃん、リリー。アシェンが小学生のときの初恋の君リーホア、セールスには100%向かない内気な痴漢撃退グッズセールスマン、アソン。どこにでもいそうな、でもどこかヘンな若者たちが紡ぐ物語。

★第34回金馬奨最優秀助演女優賞・最優秀助演男優賞★
監督・脚本:チェン・ユーシュン
主演:タン・ナ、シー・イーナン、リャオ・ホイヂェン、チェン・ジンシン
1997/台湾/113分

10月26日[土]公開『兄消える』

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往年の名作『八月の鯨』を彷彿させる“超シニア世代の青春寓話”誕生!

『兄消える』は、信州上田を舞台に、40年ぶりに再会した対照的な兄弟の絆を、ほろ苦い笑いと共に瑞々しく描いた“青春寓話”である。兄、金之助を演じるのは、軽妙洒脱な演技で人気を博し、「本作を遺作にしたい」という思いで撮影に臨んだ戦後昭和を代表する、伝説の喜劇俳優、柳澤愼一(86歳)。弟、鉄男役には、俳優座養成所出身で、舞台や映画で活躍する名優、高橋長英(76歳)。ふたりの名優に挟まれながらも堂々とした存在感で魅了したのは『潜伏 SENPUKU』で第1回新人監督映画祭主演女優賞を受賞した土屋貴子。監督は、文学座の演出家であり、日本を代表する演劇界の重鎮、西川信廣(映画初監督/日本劇団協議会会長、日本演出家協会理事)。そして、第40回川端康成文学賞、第38回野間文芸新人賞受賞作家で、『俳優・亀岡拓次』が映画化されたことも記憶に新しい戌井昭人が西川の自伝的エピソードをモチーフにオリジナル脚本を書き下ろし。音楽には、黒澤明や今村昌平を支えてきた池辺晋一郎が参加。静謐な中にも叙情性あふれるスコアがドラマを引き立てる。かつてリリアン・ギッシュ、ベティ・デイヴィスが姉妹を演じた名作『八月の鯨』(‘87)を彷彿とさせる、心にしみる人生賛歌が完成した。
町工場を細々と続け、100歳で亡くなった父親の葬式を終えたばかりの76歳の真面目な独身、鉄男のもとに、40年前に家を飛び出した80歳の兄・金之助がワケあり風の若い女、樹里を連れて突然舞い戻ってきた。その日以来、奇妙な共同生活を始める3人。やがて金之助の過去や樹里の素性が明らかとなる中、兄と弟それぞれの胸中に静かな確執とともに「故郷」や「家族」への思いが蘇っていく―。

監督:西川信廣
出演:柳澤愼一、高橋長英、土屋貴子、金内喜久夫、たかお鷹、原康義、坂口芳貞、新橋耐子、雪村いづみ(特別出演)、江守徹(特別出演)
2019/日本/104分

10月26日[土]公開『帰れない二人』

帰れない二人公式サイト

ジャ・ジャンクー監督の人生を映し出した集大成。総移動距離7,700km! 21世紀中国を背景に描き出す、17年におよぶ愛の物語。

31歳の若さで初めてカンヌのコンペに選出された『青の稲妻』(02)。ヴェネチアでサプライズ上映され、金獅子賞(グランプリ)に輝いた『長江哀歌(エレジー)』(06)。ターニングポイントとなった2作を踏襲しつつ進化させた『帰れない二人』は、ジャ・ジャンクーの5作品目となるカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作。「皮肉と華麗さを兼ね備えたロマンチックなフィルム・ノワール。ジャ・ジャンクーは中国の偉大な映画作家だ」とテレラマ誌は本作を絶賛、ル・モンド紙、ポジティフ誌が最高点をつけた。。「私が歩んできた48年間の人生を使って、歴史的にも激動の変化を経験した現代中国を舞台にラブストーリーを描きたいと思った」と語るジャ・ジャンクーの想いが世界に届いたのだ。主人公チャオを演じるのはジャ・ジャンクー監督作品のミューズ、チャオ・タオ。もうひとりの主人公ビンには、『薄氷の殺人』(14)でベルリン国際映画祭銀熊賞(主演男優賞)を中国人俳優で初めて受賞したリャオ・ファン。また、シュー・ジェン、フォン・シャオガン、ディアオ・イーナン、チャン・イーバイら中国を代表する監督たちが俳優として物語の脇を固めるのも一興だ。
山西省の都市・大同。チャオはヤクザ者の恋人ビンと共に、彼女らなりの幸せを夢見ていた。ある日、ビンは路上でチンピラに襲われるが、チャオが発砲し一命をとりとめる。5年後、出所したチャオは長江のほとりの古都・奉節へビンを訪ねるが、彼には新たな恋人がいた。チャオは世界で最も内地にある大都市・ウルムチを目指す。そして2017年がやってくる―。

監督・脚本:ジャ・ジャンクー
出演:チャオ・タオ、リャオ・ファン、シュー・ジェン、キャスパー・リャン、フォン・シャオガン、ディアオ・イーナン、チャン・イーバイ、ドン・ズージェン
2018/中国・フランス/135分