5月5日(金)公開『小さき麦の花』

公式サイト

2022年/中国/133分

【監督】

リー・ルイジュン

【出演】

ウー・レンリン、ハイ・チン

【上映】5/5(金)~5/18(木)

【料金】通常料金

 

チャン・イーモウらの第五世代や、ジャ・ジャンクーの名作に連なる期待の監督リー・ルイジュンが到達した<新たな名作>

互いに寄り添い、土に寄り添い、生きる。愛という言葉は出てこないけれど、これは<永遠の愛>の物語。

2011年、中国西北地方の農村。貧しい農民ヨウティエと障がいのある内気なクイイン。互いに家族の厄介者だったふたりは、見合い結婚。やがて、互いを慈しみ、力を合わせ、作物を育て、質素な家を作り、慎ましくも日々を生きるのだが、自然の猛威や変わりゆく時代の波にさらされる……。ベルリン国際映画祭の星取りでは驚異の4.7点(5点が満点)をマークし、金熊賞最有力と絶賛されるも無冠。しかし、中国で公開されると、レビューサイトでも本年度中国映画ベスト1の評価を得てじわじわ広がり、公開後2ヶ月経ってからTikTokが火付け役となり、若い世代を中心に興行収入トップに躍り出る大ヒットを記録。<奇跡の映画>とまで呼ばれたのが、本作『小さき麦の花』である。

監督は、長編4作目の『僕たちの家に帰ろう』(2014)が日本公開されているリー・ルイジュン。『白鶴に乗って』(2012)がベネチア映画祭オリゾンティ部門、『路過未来』(2017)がカンヌ映画祭ある視点部門、そして本作がベルリン映画祭コンペ部門に選ばれ、世界3大映画祭でキャリアを重ねてきた期待の監督だ。近年、ビー・ガン(『ロング・デイズ・ジャーニー この世の涯てへ』)やグー・シャオガン(『春江水暖〜しゅんこうすいだん』)など中国新世代監督が世界から注目されてきたが、「(本作には)第5世代の名作の痕跡を見ることができる。あるいは、ジャ・ジャンクーの記憶に残る映画と関連付けることもできる。『小さき麦の花』は、これら著名な現代中国の名作との比較に値する」(International Cinephile Society)と評され、新たな名作とも称賛されている。

妻のクイインを演じるのは、大ヒットしたドラマ『彼と私と両家の事情』で「国民の嫁」と呼ばれ、以来数々のテレビドラマや2018年中国No.1ヒット『オペレーション:レッド・シー』などで知られる国民的女優ハイ・チン。ノーメイクで農村の女性になりきった名演は必見だ。夫のヨウティエを演じるのは、監督の叔父で実際に農民でもあるウー・レンリン。彼らふたりが互いに寄り添いながら、麦の種を植え、自分たちの手で質素な家を作り、大地とともに慎ましく美しく生きる姿が、人間のいちばん大切な価値観は何なのかと探している現代の観客の心を揺り動かし、<奇跡>の大ヒットを呼び起こしたと言えるだろう。

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