6月30日(金)公開『オレンジ・ランプ』

公式サイト

2023年/日本/100分

【監督】

三原光尋

【出演】

貫地谷しほり、和田正人、伊嵜充則、山田雅人、赤間麻里子、赤井英和、中尾ミエ

【上映】6/30(金)~未定

【料金】通常料金

 

若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話をもとに描く、夫婦の希望と再生の物語。年齢を重ねていく全ての人へ、より良く生きるヒントがここにある。

妻・真央や二人の娘と暮らす39歳の只野晃一は、充実した日々を送るカーディーラーのトップ営業マン。そんな彼に、顧客の名前を忘れるなどの異変が訪れる。下された診断は、「若年性アルツハイマー型認知症」。驚き、戸惑い、不安に押しつぶされていく晃一は、とうとう退社も決意する。心配のあまり何でもしてあげようとする真央。しかし、ある出会いがきっかけで二人の意識が変わる。「人生を諦めなくていい」と気づいた彼ら夫婦を取り巻く世界が変わっていく・・・。

39歳で認知症と診断されながら、10年後の現在も会社勤務を続けつつ、認知症本人のための相談窓口の活動や自身の経験を語る講演などを行っている丹野智文さん。本作は、認知症とともに笑顔で生きる丹野智文さんの実話に基づく物語。

真央を演じるのは、連続テレビ小説「ちりとてちん」(07)のヒロイン役で知られ、ドラマ「大奥」(23)ほか映画・ドラマ・舞台で活躍する貫地谷しほり。夫を守ろう、“世話”をしてあげようという気持ちから脱却し、一緒に人生を歩んでいこうと前を向く真摯な姿を、大らかな明るさで演じる。そして晃一役には、映画『THE LEGEND&BUTTERFLY』(23)、『Winny』(23)など話題作への出演が続く和田正人。認知症本人が感じる不安や恐怖、そして人生の希望を見出していく心の軌跡を、ナチュラルな演技と朗らかな笑顔で体現した。実力派俳優の二人がダブル主演、笑いと涙の夫婦の日々が、晴れやかな感動を生み出す。そして脇を固めるのは、個性豊かな俳優陣。晃一と真央に温かな未来を見せてくれる、“認知症の先輩”加藤役に山田雅人、“認知症本人ミーティング”の進行役・藤本を赤間麻里子、そして認知症の夫を持つさゆり役に中尾ミエ。晃一とより深く心を通わせていく、幼なじみの隆裕役に伊嵜充則、人情味ある島崎社長役を赤井英和。

介護の世界を描き、13万人以上の人々に感動を伝え続けている映画『ケアニン』シリーズ――『ケアニン~あなたでよかった~』(17)、『ピア~まちをつなぐもの~』(19)、『ケアニン~こころに咲く花~』(20)。本作はその製作スタッフによる最新作だ。日本では認知症のシンボルカラーとして使われるオレンジ色。本作のタイトル「オレンジ・ランプ」は、“小さな灯でも、みんなで灯せば世界はこんなにも明るくなる”という、認知症になっても安心して暮らせる社会づくりを象徴する。そしてそんな社会づくりに本作が繋がるようにという願いがこのタイトルには込められた。

監督は、上海国際映画祭最優秀作品賞受賞作『村の写真集』(05)、『あしたになれば。』(15)など、人との絆や希望を描いてきた三原光尋。主題歌は、叙情的な世界観で注目されるソロユニットTHE CHARM PARKが本作に向けて書き下ろした「セルフノート」。

私達は、晃一や真央とともに、「認知症になったら終わり」という偏見を捨て、「認知症になっても人生を諦めなくていい」ことを実感し、そのための手立てを見出していく。認知症であることをオープンにする意義や、仕事や日常生活を続けるための工夫。「自分で出来ることは自分でしたい。困った時だけ助けてほしい」といった気持ちを伝える勇気。そして、気持ちを伝え合うことによって家族や職場と見出していく、より良い大らかな環境。また、誰にとっても大切なのは、辛い時には周りを頼っていいのだということ・・・。

認知症本人や家族が、認知症とどのように向き合えば笑顔で生きられるのか。認知症になっても安心して暮らせる社会とは?その一つの指標となり得る本作は、年齢を重ねていく全ての人がより良く生きるためのヒントにも満ちている。

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