日本では10年ぶりの特集上映!チェコの老錬金術師ヤン・シュヴァンクマイエルが放つ最新3作品、ついに公開!
1988年の『アリス』以来、『ファウスト』『悦楽共犯者』『オテサーネク』『ルナシー』『サヴァイヴィング・ライフ』と、これまで6本の長編を発表してきたチェコのシュルレアリストにして、アニメーション&映画作家ヤン・シュヴァンクマイエルが、「最後の長編映画」と宣言して2018年に完成させた『蟲(むし)』、ついに一般公開!加えて、作家のこれまでの人生、先だった妻エヴァとの思い出を振り返るドキュメンタリー『練金炉アタノール』(2020)、さらにシュヴァンクマイエルが世界中から集めた怪奇なコレクションを約2時間、ひたすら見せ続ける驚愕の映画『クンストカメラ』(2022)も同時公開!
【上映】11/7(金)~11/13(木) *日替わり上映
【料金】通常料金
【上映作品】
『蟲』『錬金炉アタノール』『クンストカメラ』
© Athanor Ltd.
『蟲』
2018年/チェコ・スロバキア/98分
【監督】ヤン・シュヴァンクマイエル
シュヴァンクマイエルのシュルレアリストとしてのアプローチが極まった集大成的な一作!
チャペック兄弟の有名な戯曲『虫の生活』の第二幕「捕食生物たち」に取り組む、小さな町のアマチュア劇団。遅刻や欠席するメンバーたちのやる気の無さに、コオロギ役兼任の演出家は怒りが収まらない。不穏な空気でリハーサルが進むなか、やがて劇の展開と役者たちの行動が交錯し、ついに舞台に惨劇が訪れる! 演劇の中の物語、それを演じる役者たちの素の姿、そして『蟲』のメイキングも同時進行で提示される斬新な3層のメタ構造。そして例によってアニメーション技法も使われ、また本物の虫たちが目を覆いたくなるほど登場! 製作時には資金を補うためのクラウドファンディングが行われ、シュヴァンクマイエルを師と仰ぐクエイ兄弟やギレルモ・デル・トロも大々的に協力、注意日本のファンも含め世界中から多くの出資が得られて完成した「最後の長編劇映画」。
ご注意:虫が出ます!(大量に)
© Athanor Ltd.
『錬金炉アタノール』
2020年/スロバキア・チェコ/123分/ドキュメンタリー
【監督】ヤン・ダニヘル、アダム・オリハ
【出演】ヤン・シュヴァンクマイエル
老境に達したシュヴァンクマイエルの現在と過去を捉えたドキュメンタリー
創作上のパートナーでもあった亡き妻エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの想い出、長年、製作を支えてきたプロデューサー、ヤロミール・カリスタとの愛憎入り交じる関係、参加しているシュルレアリスト集団の定例会、怪しげな呪物や作品の制作風景、展覧会の準備や講演、そしてスーパーで買物をする日常の姿など、あらゆる側面が赤裸々に映し出される。彼の全貌を把握する「入門編」とも言える1本。
© Athanor Ltd.
『クンストカメラ』
2022年/チェコ/120分/ドキュメンタリー
【監督】ヤン・シュヴァンクマイエル
世界中から集めたコレクションや自身のオブジェが映し出される記録映画
チェコの南西部ホルニー・スタニコフにあるお城と旧穀物庫。2時間、世界中から集めた絵画や彫像、動物の剥製や貝殻、自身や妻の作ったオブジェなど、一般の価値基準とは無縁の不思議なコレクションがヴィヴァルディの「四季」に乗って、ナレーションもなしに延々と映し出される。シンプルに撮影されたもののように見えて、編集、床やドアの軋む効果音にシュヴァンクマイエル臭が強烈に香る一作。
〒380-0833
長野県長野市権堂町2255
当館は権堂アーケード通り中央にあります。
★ 電車
・ 長野電鉄 「権堂駅」 にて下車 徒歩約3分
・ JR長野駅より徒歩15分
★ バス
JR長野駅より
・ 長電バス 「権堂入口」 にて下車。劇場まで徒歩3分
・ ぐるりん号
・ 川中島バス (長野駅より、路線10・16・17を推奨)
★ 車
・ 須坂・長野東インター 車で約15分