6月24日[金]公開 『夜を走る』

夜を走る

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〈罪〉を背負ったふたりの男が、夜のロードサイドを彷徨する―。果たして彼らに、〈夜明け〉はやってくるのだろうか。

構想9年。『教誨師』の佐向大が破格のヴィジョンで描く絶望と再生、その先の物語。

郊外のスクラップ工場で働くふたりの男。ひとりは40歳を過ぎて独身、不器用な性格が災いして嫌味な上司から目の敵にされている秋本。ひとりは妻子との暮らしに飽き足らず、気ままに楽しみながら要領よく世の中を渡ってきた谷口。退屈な、それでいて平穏な毎日を過ごしてきたふたり。しかし、ある夜の出来事をきっかけに、彼らの運命は大きく揺らぎ始める……。
使いものにならなくなった部品はいとも簡単に交換され、何事もなかったようにぐるぐる廻り続ける社会。悪が悪を生み、嘘に嘘が塗り重なり、弱いものたちがさらに弱いものを叩く。この無情の世界をどう生きていったらいいのだろうか─そんな答えなき問いに真正面から立ち向かい、偏在する矛盾と対立を丸ごと呑み込みながら、それでも尚、救済の可能性、解放への道標を、規格外のスケールで探し求める映画が誕生した。速度と興奮に満ちたサスペンス、一寸先は予想もつかぬ怒涛の展開、そのあいまに漲る切々たるリリシズムと無骨なユーモア─目眩にも似た驚きを与えながら、観る者を異次元の地平へと連れ去る恐るべき怪物的映画、それがこの『夜を走る』である。

主演の秋本に『きみの鳥はうたえる』など数々の作品で幅広く活躍する足立智充。絶望と希望の狭間でもがく男を変幻自在に体現。谷口に『教誨師』の死刑囚役で毎日映画コンクール新人賞を受賞、NHKドラマ「おかえりモネ」などでも印象的な姿を見せる玉置玲央。他に『夕方のおともだち』の菜葉菜、『新聞記者』の高橋努、『罪の声』の宇野祥平、本格的な映画初出演の玉井らん、坂巻有紗、そして松重豊など日本映画界を代表する実力派俳優が結集。監督は、死刑囚たちと対峙する聖職者を描いた大杉漣最後の主演作『教誨師』で高く評価された佐向大。構想9 年、本来なら大杉初のプロデュース作となるはずだった渾身の一作を、練りに練られたオリジナル脚本で完全映画化。もはや修復できないほどぶっ壊れた世界。その事実を直視することなく、永遠に続くかのように繰り返される日常。その先にあるものは何か。『夜を走る』は、夜明けを目指して疾走する。

監督:佐向大
出演:足立智充、玉置玲央、菜葉菜、高橋努、玉井らん、坂巻有紗、山本ロザ、川瀬陽太、宇野祥平、松重 豊
2021年/日本/125分

【上映】6/24(金)〜7/7(木)

【料金】通常料金

【イベント】初日舞台挨拶開催 イベントは終了しました

■日時
 6月24日(金)18:20の回 上映後、舞台挨拶

 ※イベント上映回は招待券不可。

■ゲスト

佐向大監督

佐向 大 監督

1971年、神奈川県出身。自主制作のロードムービー『まだ楽園』(06)が各方面から絶賛され劇場公開を果たす。死刑に立ち会う刑務官の姿を描いた吉村昭原作の『休暇』(08・門井肇監督)では脚本を担当、ドバイ国際映画祭審査員特別賞、ヨコハマ映画祭主演男優賞(小林薫)、助演男優賞(西島秀俊)を受賞するなど国内外で高く評価された。10年に『ランニング・オン・エンプティ』で商業監督デビュー。同年、芥川賞作家・玄侑宗久原作『アブラクサスの祭』(加藤直樹監督)の脚本を手掛ける。18年には大杉漣最後の主演作『教誨師』の監督・脚本・原案を務め、大杉に日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞をもたらした。

6月24日[金]公開 「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤーセレクション」

奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤーセレクション

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世代を超え敬愛される、世界映画史が誇る孤高の映画作家、魂揺さぶる珠玉の4作品がデジタルリマスターで甦る。

19世紀末にデンマークで生まれ、常に独創的で革新的な作品を生み出しながら、一貫して人間、特に女性の心の真髄をフィルムで捉え続けた、孤高の映画作家カール・テオドア・ドライヤー。 ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、イングマール・ベルイマンなどの巨匠たちからアルノー・デプレシャン、ギャスパー・ノエといった現代の先鋭たちにまで多大なる影響を与え世代を超え敬愛されています。79年の生涯で長編14作品を発表、被写体を見つめ、モノクロームの世界を巧みに操り、新たな映画芸術の可能性を示し続けました。今回は、ゴダールが『女と男のいる舗道』で引用したことでも有名な『裁かるゝジャンヌ』と後期3作品がデジタルリマスタリングされ、スクリーンに甦ります。

 

【上映スケジュール】

■6/24(金)〜6/30(木)
『裁かるゝジャンヌ』
『怒りの日』

■ 7/1(金)〜7/7(木)
『奇跡』
『ゲアトルーズ』

  

【料金】通常料金

 

【作品紹介】

裁かるゝジャンヌ

『裁かるゝジャンヌ』

ジャンヌ・ダルクは百年戦争で祖国の地を解放に導くが、敵国で異端審問を受け司教からひどい尋問を受ける。自ら火刑に処される道を選び処刑台へと向かっていくジャンヌの姿を捉えた、無声映画の金字塔的作品。
[本上映は2015年にゴーモン社によってデジタル修復された素材によるもので、伴奏音楽はオルガン奏者カロル・モサコフスキによって作曲・演奏、リヨン国立管弦楽団のコンサートホールのオルガンを用いて録音されました。]

監督・脚本・編集:カール・テオドア・ドライヤー
出演:ルネ・ファルコネッティ、アントナン・アルトー
1928年/フランス/97分
(c) 1928 Gaumont

 

怒りの日『怒りの日』

★1974年ヴェネチア国際映画祭 審査員特別表彰
中世ノルウェーの村で牧師アプサロンと若き後妻アンネの夫婦は平穏に暮らしていた。しかし、前妻との一人息子マーチンが帰郷するとアンネと親密な関係に。そんな折アプサロンが急死し、アンネが魔女として死に至らしめたと告発を受けてしまう…。陰影を巧みに使ったモノクロームの映像美で、魔女狩りが横行する時代の複雑に絡み合う関係性を映した衝撃作。

監督・脚本:カール・テオドア・ドライヤー
出演:リスベト・モーヴィン、トーキル・ローセ
1943年/デンマーク/97分
(c) Danish Film Institute

 

奇跡

『奇跡』

★1955年ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞
★1956年ゴールデングローブ賞 最優秀外国語映画賞
ユトランド半島に農場を営むボーオン一家が暮らしていた。長男の妻で妊婦であるインガーはお産が上手くいかず帰らぬ人に。家族が悲嘆に暮れる中、自らをキリストだと信じ精神的に不安定な次男ヨハンネスが失踪、しかし突如正気を取り戻しインガーの葬儀に現れる。カイ・ムンクの戯曲「御言葉」を原作に、演劇的目線で家族の葛藤と信仰の真髄を問う傑作。

監督・脚本:カール・テオドア・ドライヤー
出演:ヘンリク・マルベア、ビアギッテ・フェザースピル
1954年/デンマーク/126分
(c) Danish Film Institute

 

ゲアトルーズ

『ゲアトルーズ』

★1965年ヴェネチア国際映画祭 国際映画批評家連盟賞
弁護士の妻であるゲアトルーズは夫との結婚生活に不満を抱き、若き作曲家エアランとも恋愛関係にある。ある日、彼女の元恋人であり著名な詩人ガブリエルが帰国し祝賀会が催され、ゲアトルーズはエアランの伴奏で歌唱するが卒倒してしまう。愛を探し求め続けたゲアトルーズの姿を完璧な様式美の画面におさめ会話劇に徹したドライヤー遺作にして集大成的作品。

監督・脚本:カール・テオドア・ドライヤー
出演:ニーナ・ペンス・ローゼ、ベント・ローテ
1964年/デンマーク/118分
(c) Danish Film Institute

6月24日[金]公開 『緑の牢獄』

緑の牢獄

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台湾注目の異才 黄インイク監督最新作!
南の果て、西表島に生きた台湾人女性のアンサクセス・ストーリー!

熱帯林に囲まれ「秘境」と呼ばれる西表島。島には人知れず眠る巨大な「炭鉱」があった。廃坑を無秩序に覆う緑、そこを住処とするイノシシの群れ、そして廃坑を見つめる90歳の老女――橋間良子。10歳で父に台湾から連れられ、人生のほとんどをこの島で過ごした彼女は、たった一人で誰もいない家を守る。眠れない夜には、島を出て音信不通となった子ども、炭鉱の暗い過去、父への問いかけ――忘れたくても捨てられない記憶たちが彼女を襲う。希望、怒り、不安、そして後悔――彼女が人生最期に放つ静かな輝きが、この一作に凝縮される。

沖縄を拠点として活動する黄インイク監督が七年間の歳月を費やした渾身の一作『緑の牢獄』。本作は企画段階で既にベルリン国際映画祭、ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭の企画部門に入選。前作『海の彼方』に続き、植民地時代の台湾から八重山諸島に移住した“越境者”たちとその現在を横断的に描く「狂山之海」シリーズの第二弾。

監督:黄インイク
2021年/日本・台湾・フランス/101分/ドキュメンタリー

【上映】6/24(金)〜6/30(木)

【料金】通常料金

※相生座キネマ6月号掲載の『緑の牢獄』舞台挨拶のご案内につきまして、舞台挨拶の開催はございません。何卒、ご容赦ください。

6月24日[金]公開 『帰らない日曜日』

帰らない日曜日

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カズオ・イシグロ絶賛の小説を『キャロル』のプロデューサーが映画化。1924年、イギリス。メイドと名家の跡継ぎ―。人生を一変させた〈秘密の恋〉を描く、愛の物語。

アカデミー賞6部門にノミネートされた愛の名作『キャロル』のプロデューサーが、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ、ニューヨーカー誌ほかが絶賛、「最良の想像的文学作品」に与えられるホーソーンデン賞を受賞した小説「マザリング・サンデー」を映画化。天涯孤独なメイドのジェーンは、英国名家の跡継ぎとの誰にも言えない身分違いの恋に身も心も捧げるが、たった1日がすべてを変えてしまう―。やがて小説家になった彼女は、その1日を生涯かけて手繰り寄せることになる。カンヌ国際映画祭ほか世界中の映画祭が絶賛。絵画のようなイギリスの風景、そして匂い立つエレガントな官能。秘密の恋に陶酔する、眩いほどに美しいラブストーリー。

主人公のジェーンには、今最も期待される新星オデッサ・ヤング。裸で邸を歩き回るシーンにも果敢に挑み、ジェーンの自由を求める心を大胆に表現した。若き英国紳士ポールには、大ヒットTVシリーズ「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子役を演じ、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞をはじめ各賞を席巻したイギリスの若き才能、ジョシュ・オコナー。愛する兄たちを失った憂いと、ジェーンへの恋慕を瞳に宿すポールを繊細に演じた。監督は世界各国の映画祭で注目され、カンヌ国際映画祭に正式出品された『バハールの涙』で高く評価されたエヴァ・ユッソン。優美なイギリスを舞台に、たった1日で人生が一変した〈秘密の恋〉を描く、新たな愛の傑作が誕生した。

監督:エヴァ・ユッソン
原作:グレアム・スウィフト著「マザリング・サンデー」(新潮クレスト・ブックス/翻訳:真野 泰)
出演:オデッサ・ヤング、ジョシュ・オコナー、コリン・ファース、オリヴィア・コールマン、グレンダ・ジャクソン、ソープ・ディリス、
2021年/イギリス/104分/R15+

【上映】6/24(金)〜7/7(木)

【料金】通常料金

6月17日[金]公開 『PLAN 75』

PLAN 75

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★第75回カンヌ国際映画祭 カメラドール特別表彰

75歳以上が自らの生死を選択できる<プラン75>。この架空の制度を媒介に、「生きる」という究極のテーマを全世代に問いかける衝撃作。

少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン75>が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチは78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン75>の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく……。

物語の中心となるミチに、9年ぶりの主演作となる名優・倍賞千恵子。「最初はひどい話だと思ったが、ある選択をするミチに心惹かれ、出演を即決した」という。セリフで多くを語るのではなく、目や手の動きだけで哀しみや恐れなどの感情を繊細に表現した。若い世代のヒロムと瑶子を『ヤクザと家族 The Family』の磯村勇斗、『由宇子の天秤』の河合優実が演じ、たかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美らが顔を揃える。
監督・脚本は、本作が長編初監督作品ながら、2022年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品の快挙を成し遂げた、早川千絵。年齢による命の線引きというセンセーショナルなモチーフを打ち出しつつ、細やかな演出で、この世界を懸命に生きる人々を丁寧に描いた。2025年には国民の5人に1人が75歳以上になると言われる日本で、ここに映し出される状況は絵空事と言い切れない。他者への不寛容さや痛みに対する想像力を欠いた世の中への危機感とともに、命の尊さを静かに、そして強く訴える。

脚本・監督:早川千絵
出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美
2022年/日本・フランス・フィリピン・カタール/112分

【上映】6/17(金)〜未定

【料金】通常料金

6月24日[金]公開 『a-ha THE MOVIE』

a-ha THE MOVIE

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世界中が恋に落ちた「テイク・オン・ミー」から35年――ノルウェー出身のポップグループa-haが駆け抜けた夢と絆の記録

1982年、ノルウェー出身のモートン・ハルケット、ポール・ワークター=サヴォイ、マグネ・フルホルメンの3人により結成されたシンセポップバンド、a-ha。1985年に革新的なMVが大きな話題を呼んだデビュー曲「テイク・オン・ミー」が米ビルボード1位を獲得、ファーストアルバム『ハンティング・ハイ・アンド・ロウ』が全世界で1,100万枚以上のセールスを記録し、一気にスターダムを駆け上がった。その後もヒット曲が次々に生み出されるが、栄光の影で次第にメンバーの間に溝が生まれていく。彼らが抱いた夢、そして音楽が繋いだ強い絆とは――3人の出会い、バンドの誕生、狂騒の80年代から90年代、解散、そして再結成を経て、いまだ進化を続ける彼らの軌跡を追った感動のドキュメンタリーがここに誕生した。

1985年、a-haのデビュー曲「テイク・オン・ミー」が全世界の音楽シーンを席巻した。大ヒットを記録した映画『ラ・ラ・ランド』、『デッドプール2』、『バンブルビー』のサウンドトラックとして作品を彩るほか、今日においても耳にしない日はない。そして、a-haは現在も世界中でツアーを行い、大観衆を集めている。だが、ステージを離れると彼らは離れ離れだ。誰しもが不可能だと思った“国際的なポップスターになる”という夢を早くも叶えた彼らの友情は失われてしまったのだろうか…。本作の監督を務めたのは、プロデュース作『わたしは最悪。』が本年度アカデミー賞にノミネートを果たした映画製作者トマス・ロブサームと、ノルウェーを代表するドキュメンタリー作家のアスラーグ・ホルム。彼らは4年をかけてモートン・ハルケット、ポール・ワークター=サヴォイ、マグネ・フルホルメンの3人と音楽関係者への取材を行い、時代を象徴する名曲の数々と共に、音楽の絆で結ばれたありのままのa-haの物語を紡いでいく。

監督:トマス・ロブサーム、アスラーグ・ホルム
出演:モートン・ハルケット、ポール・ワークター=サヴォイ、マグネ・フルホルメン
2021年/ノルウェー・ドイツ/112分/ドキュメンタリー

【上映】6/24(金)〜7/7(木)

【料金】通常料金

【入場者プレゼント】

a-ha THE MOVIE 入場者プレゼント

6月17日[金]公開 『シング・ア・ソング!〜笑顔を咲かす歌声〜』

シング・ア・ソング!〜笑顔を咲かす歌声〜

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『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ監督最新作。歌って笑って、強くなる――!愛する人を戦地へ送り出した軍人の妻たちが結成した、合唱団の実話から生まれた物語。

2009年、愛する人を戦況が激化するアフガニスタンへ見送り、その帰りを待ちながらイギリス軍基地で暮らす女性たちが、合唱団を結成した。悪い知らせが届かないことを祈ることしかできない毎日の中、互いに支え合い前向きに生きるために始めたこの活動はメディアにも取り上げられ、やがて全英中、そして世界各地へと広がるムーブメントとなった——。BBCの人気テレビ番組「The Choir」でも特集された“軍人の妻”合唱団の実話を、『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ監督が映画化。合唱団結成を主導した二人の妻たちを、米アカデミー賞ノミネート&英国アカデミー賞(BAFTA)受賞のクリスティン・スコット・トーマスと、BAFTAノミネート経験者のシャロン・ホーガンが熱演し、観るものをハッピーにする感動のハートフル・ストーリーが誕生した!

愛する人を戦地に送り出し、最悪の知らせが届くことを恐れながらイギリス軍基地に暮らす軍人の妻たち。大佐の妻ケイトは、そんな女性たちを元気づけ、共に苦難を乗り越えるための努力を惜しまないが、その熱意は空回りするばかり。そんな中、何気なく始めた“合唱”に、多くの女性達が笑顔を見せ始める。女性達のまとめ役リサも、かつて慣れ親しんだキーボード・ピアノをガレージから引っ張り出し、積極的に関わり始める。しかし、ケイトとリサは方針の違いで衝突を繰り返し、集ったメンバーたちも、美しい声を持っているのに人前で歌えなかったり、合唱を楽しむあまり音程を無視して歌ったりと、心も歌声もてんでバラバラ。担当将校も耳を覆う有り様だったが、心情を吐露するように共に歌い続けるうちに、同じ気持ちを持つ仲間として互いを認めていく。心が一つになっていくにつれ、次第に美しい歌声を響かせるようになった合唱団のもとに、ある日、毎年大規模に行われる戦没者追悼イベントのステージへの招待状が届く。思いがけない大舞台に浮足立つ妻たちだったが、そんな彼女たちの元に舞い込んだのは、恐れていた最悪の知らせだった――

監督:ピーター・カッタネオ
出演:クリスティン・スコット・トーマス、シャロン・ホーガン、ジェイソン・フレミング、グレッグ・ワイズ
2019年/イギリス/112分

【上映】6/17(金)〜7/7(木)

【料金】通常料金

6月17日[金]公開 『ユダヤ人の私』

ユダヤ人の私

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終戦から74年間 悪夢を語り続けたホロコースト生存者による最後の警鐘

ユダヤ人のマルコ・ファインゴルトは1939年に逮捕され、アウシュヴィッツを含む4つの強制収容所に収容される。終戦後は、10万人以上のユダヤ人難民をパレスチナへ逃がし、自らの体験とナチスの罪、そしてナチスに加担した自国オーストリアの責任を、70年以上訴え続けた。本作はマルコの数奇な人生を通じ、反ユダヤ主義がどのように広まりホロコーストに繋がったか世界初公開のアーカイヴ映像を交えながら映し出す貴重なドキュメントである。“国家と人は過去の過ちを忘れている”と語るマルコのインタビューは、過去と地続きにある現在に警鐘を鳴らす。

本作品はゲッベルスの秘書ブルンヒルデ・ポムゼルの証言を記録した『ゲッベルスと私』の【ホロコースト証言シリーズ】第2弾作品となる。本シリーズは世界的に戦争体験者が社会からいなくなる中、人類史上最大の悪であるホロコーストの記憶を被害者のみならず、加害者、賛同者、反逆者の視点からも捉え、多角的に戦争の真実を記録するシリーズである。すでに撮り終えている第3弾企画はアウシュヴィッツで人体実験を繰り返したヨーゼフ・メンゲレ医師に関係した元少年・囚人の証言ドキュメントである。

監督:クリスティアン・クレーネス、フロリアン・ヴァイゲンザマー、クリスティアン・ケルマー、ローランド・シュロットホーファー
出演:マルコ・ファインゴルト
2021年/オーストリア/114分/ドキュメンタリー

【上映】6/17(金)〜6/30(木)

【料金】通常料金

【お知らせ】6/18(土)・6/19(日)2日間限定で『ゲッベルスと私』上映!

【イベント】トークイベント開催 イベントは終了しました。

■日時
 6月18日(土)13:10の回 上映後、トーク

 ※イベント上映回は招待券不可。

■ゲスト

有田浩介さん(本作配給:サニーフィルム代表)