9月5日(金)公開 特集『山中瑶子監督特集』

映画『ナミビアの砂漠』公開1周年記念!山中瑶子監督特集

あの熱狂から1年。本特集では、山中監督の初期から最新作までを通して、山中監督の軌跡をたどります。デビュー作『あみこ』や短編の『おやすみ、また向こう岸で』、『魚座どうし』、そして『回転てん子とどりーむ母ちゃん』(オムニバス短篇集『21世紀の女の子』より)をスクリーンで観られるチャンスです。また、9/5(金)・9/6(土)にはゲストに山中瑶子監督をお迎えしてトークイベントを開催!この貴重な機会をお見逃しなく。

上映作品・日程

・『ナミビアの砂漠』

『あみこ』

短編『おやすみ、また向こう岸で』 ★当館初上映

短編『魚座どうし』 ★当館初上映

関連作品『21世紀の女の子』 ★当館初上映

おやすみ、また向こう岸で『魚座どうし』は併映

【上映期間】9/5(金)~9/18(木) *日替わり上映
料金

『ナミビアの砂漠』/『21世紀の女の子』

一般1,900円/シニア・大学・専門学生1,200円/高校生以下1,000円(各種割引利用可)


『あみこ』/『おやすみ、また向こう岸で』&『魚座どうし』  *特別興行

一般1,600円/大学生以下1,000円(各種割引・回数券・招待券不可)

 

イベント

※各イベント回のチケット販売については追ってお知らせします。

① 9/5(金) 18:40~『あみこ』上映前トーク

 (18:40~トーク|19:10~上映)

 ゲスト:山中瑶子監督


② 9/6(土) 13:00~『おやすみ、また向こう岸で』&『魚座どうし』上映後トーク

 (13:00~上映|14:00~トーク)

 ゲスト:山中瑶子監督

 

山中瑶子監督 コメント・プロフィール

[コメント]

「長野のみなさんこんにちは!長野西高校に通っていたころ、突然映画に目覚めました。それは確実に、当時学校や駅の周辺に映画館がいくつもあったおかげです。その中でも特に相生座ロキシーで上映されていた映画たちによって感性を育んでもらったと思っています。その場所でこうして特集してもらえることが、とても光栄で嬉しいです。学生の頃はぼんやりと田舎だなあという感想くらいしか持っていませんでしたが、今は長野が持つ文化をはじめとした魅力やありがたみがよくわかって、誇りに思っています。ぜひ様々なみなさんに足をお運びいただきたいです。私も駆けつけます!お待ちしております。」

[プロフィール]

1997年生まれ、長野県出身。日本大学芸術学部中退。独学で制作した初監督作品『あみこ』がPFFアワード2017に入選。翌年、20歳で第68回ベルリン国際映画祭に史上最年少で招待され、同映画祭の長編映画監督の最年少記録を更新。香港、NYをはじめ10カ国以上で上映される。ポレポレ東中野で上映された際は、レイトショーの動員記録を作った。その後、山戸結希プロデュースによるオムニバス映画『21世紀の女の子』(19)の『回転てん子とどりーむ母ちゃん』、オリジナル脚本・監督を務めたテレビドラマ「おやすみまた向こう岸で」(19)、ndjc プログラムの『魚座どうし』(20)など手がける。 本格的長編第一作となる『ナミビアの砂漠』は第77回カンヌ国際映画祭 監督週間に出品され、女性監督として史上最年少となる国際映画批評家連盟賞を受賞した。

 

作品紹介
ナミビアの砂漠

©2024「ナミビアの砂漠」製作委員会

『ナミビアの砂漠』映画公式サイト

【監督・脚本】山中瑶子

【出演】河合優実、金子大地、寛一郎、新谷ゆづみ、中島歩、唐田えりか、渋谷采郁、澁谷麻美、倉田萌衣、伊島空、堀部圭亮、渡辺真起子

2024年/日本/137分/PG12

第77回カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞受賞! 「若き才能が爆発した傑作」と絶賛された山中瑶子監督最新作。

山中監督の本格的な長編第一作となるこの『ナミビアの砂漠』の主役に抜擢されたのは、『あんのこと』、『ルックバック』と出演作が続々公開されるなど飛ぶ鳥を落とす勢いの新時代のアイコン、河合優実。公開当時まだ学生だった彼女は『あみこ』を観て衝撃を受け、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝え、「女優になります」と書いた手紙を渡したという。『ナミビアの砂漠』は、運命的に出会っていた山中瑶子と河合優実、ふたつの才能が、ついに念願のタッグを組み、“ 今” の彼女たちでしか作り出せない熱量とセンスを注ぎ込んで生み出された。カンヌ国際映画祭でも「若き才能が爆発した傑作」と絶賛され、女性監督として史上最年少となる国際映画批評家連盟賞を受賞する快挙を成し遂げた。

やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている21歳のカナ(河合)。優しいけど退屈なホンダ(寛一郎)から自信家で刺激的なハヤシ(金子)に乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。

★第77回カンヌ国際映画祭 監督週間 国際映画批評家連盟賞

第16回バンコク世界映画祭 コンペティション部門 最優秀作品賞

第16回TAMA映画祭 最優秀新進監督賞(山中瑶子)最優秀女優賞(河合優実)

第12回バルセロナ・アジア映画祭(カタルーニャ語版) スペシャル・メンション受賞

第67回ブルーリボン賞 主演女優賞(河合優実)

第98回キネマ旬報ベスト・テン 主演女優賞(河合優実)

第29回信毎選賞(山中瑶子)


あみこ

©2017 Yoko Yamanaka

【監督・脚本・編集】山中瑶子

【撮影】加藤明日花、山中瑶子

【出演】春原愛良、大下ヒロト、峯尾麻衣子、長谷川愛悠、廣渡美鮎、高橋寿男、阿部悠季乃、金子銀二

2017年/日本/66分

山中瑶子監督のデビュー作!『ナミビアの砂漠』へと繋がれたきっかけとなる記念碑的作品。

初監督作『あみこ』は、19歳の時にスタッフ・キャストをSNSで探し出し、仲間と共に完成させたDIYスピリット溢れる純度100%のインディペンデントのデビュー作。世界最大の自主映画の祭典・ぴあフィルムフェスティバルのアワードに選出され、観客賞を受賞。その後第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されるなど、各国の映画祭で評判となり、国境を越えた『あみこ』フィーバーを巻き起こした傑作!

「人生頑張ったって仕方がない。どこへ行こうが意味はない、どうせ全員死ぬんだから。」——そんなあみこが恋に落ちたのは、同じく超ニヒリストながらサッカー部の人気者でもあるアオミくん。一生忘れられない魂の時間を共有したふたりは、愛だの恋だのつまらない概念を超越した完全運命共同体、現代日本のボニー&クライド、シド&ナンシーになるはずだったが…。

★第39回ぴあフィルムフェスティバル観客賞・ひかりTV賞受賞

★第22回ファンタジア映画祭 スペシャルメンション


[短編] おやすみ、また向こう岸で

©ソニー・ミュージックエンタテインメント

【監督・脚本】山中瑶子

【出演】三浦透子、古川琴音、中尾暢樹

制作著作】ソニー・ミュージックエンタテインメント

2019年/日本/24分

三浦透子主演、山中瑶子監督初のテレビドラマ演出作品

関係者の合意に基づき複数の人と恋愛関係を結ぶ「ポリアモリー」に着想を得て、恋人・ヒロキとの関係に違和感を抱く一方で、高校の同級生・カナコに惹かれていく女性・ナツキの心の揺らぎを描いた本作。主演を務めた三浦透子は「台詞にこだわりと確信と魂を感じる、勢いのある脚本でした。丁寧に考えながら、譲らず、ひとつひとつ選んでいく山中さんの姿勢が、とても素敵で信頼できました」と、また山中監督は「まるでフランス映画のように湖畔でバカンスして、女の子たちがきゃっきゃする作品を目指していたはずが、自分でも思いがけないところに終着しました。勘と感性に優れた3人のお芝居を見るのは心地よい時間でした」とコメントを寄せている。 

ナツキは、ある違和感を抱えながら恋人のヒロキと同棲中。そんなとき、高校の同級生・カナコと再会し、ヒロキに明かせないままでいた本当の気持ちを吐露する。「わたし、ここに住んでもいいですか?」カナコの突飛な思いつきにより、三人での奇妙な共同生活がはじまる…!


[短編] 魚座どうし

©2020 VIPO

「若手映画作家育成プロジェクト」公式サイト

【監督・脚本】山中瑶子

【出演】根本真陽、外川燎、山田キヌヲ、伊東沙保、カトウシンスケ

配給】VIPO

2020年/日本/30分

若手映画作家育成プロジェクト2019にて制作された作品

小学4年生のみどりはママと二人暮らし。パパは仕事で外国へ行ったきりほとんど帰ってこない。ママは心に穴が空いていて、自分ではそれを埋められないことをみどりはわかっている。学校へ行けば友達もいるけど、なんだか満たされない。担任の柳先生は、クラスで理想の王国を築こうと今日も張り切ってる。同じく小学4年生の風太の家にもお父さんは不在。柔和なお母さんは宗教に熱心で、お姉ちゃんは中学生になってからやっと、反抗し始めた。起きたら何もかも大丈夫になっていますように、と願いながら子どもたちは今日も眠りにつく。


21世紀の女の子

©2019「21世紀の女の子」製作委員会
Produced by Ū-ki Yamato

『21世紀の女の子』映画公式サイト

【監督】山戸結希/井樫彩、枝優花、加藤綾佳、坂本ユカリ、首藤凜、竹内里紗、夏都愛未、東佳苗、ふくだももこ、松本花奈、安川有果、山中瑶子/金子由里奈(監督公募)/玉川桜(アニメーション)

2019年/日本/117分/PG12

映画『21世紀の女の子』(英題:21st Century Girl)は、山戸結希監督が企画・プロデュースを務め、自身を含め80 年代後半〜90年代生まれの新進映画監督、総勢15名が集結。“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること”を共通のテーマとして、各監督が8分以内の短編で表現するオムニバス作品。各短編の主演には、橋本愛をはじめ、朝倉あき、石橋静河、伊藤沙莉、唐田えりか、北浦愛、木下あかり、倉島颯良、黒川芽以、瀧内公美、日南響子、堀春菜、松井玲奈、三浦透子、モトーラ世理奈、山田杏奈(五十音順)と、来る21世紀のアジアを代表する存在として期待される16名の実力派女優陣が顔を並べる。

山中瑶子監督 『回転てん子とどりーむ母ちゃん』

【監督】山中瑶子

【出演】北浦愛、南果歩杉野希妃宮本裕子神尾てん子Lee Yoko古川琴音松林うらら大下ヒロトいいぐちみほ

長野相生座・ロキシーSNS

長野相生座・ロキシー

住所

〒380-0833
長野県長野市権堂町2255

アクセス

当館は権堂アーケード通り中央にあります。

★ 電車
・ 長野電鉄 「権堂駅」 にて下車 徒歩約3分
・ JR長野駅より徒歩15分

★ バス
JR長野駅より
・ 長電バス 「権堂入口」 にて下車。劇場まで徒歩3分
・ ぐるりん号 
・ 川中島バス (長野駅より、路線10・16・17を推奨)

★ 車
・ 須坂・長野東インター 車で約15分