レオス・カラックスすべての出発点、若き才能の出会いが生んだ奇跡の長篇デビュー作。夢の断片のように美しいモノクロームの映像。夜のパリをさまようアレックスの恋
作家セリーヌの「なしくずしの死」をゆっくりと読む子供のような声にいざなわれ、夜のパリを彷徨うふたつの孤独な魂の出会いを描く『ボーイ・ミーツ・ガール』。親友に恋人をとられたアレックスは、恋人とケンカしたミレーユと偶然出会う。一目惚れ、そしてやがてくる思わぬ悲劇が、コップの水が静かに溢れ出すような緊張感で語られる。
撮影当時22歳だったカラックスの初長編『ボーイ・ミーツ・ガール』は、1984年カンヌ国際映画祭でヤング大賞を受賞。「ゴダールの再来」「神童(ヴンダーキント)」「恐るべき子供(アンファン・テリブル)」と騒がれ、フランス映画界の新たな若き才能として一躍注目を集めた。ル・ポワン誌で、監督は「ヌーヴェルヴァーグとアメリカ・フィルムノワールの良質のミルクで育ち」本作は「ゴダール、キートン、コクトー、そしてトーマス・マンへのオマージュだ」と論じられた本作は、コクトー、ゴダール、ブレッソン、グリフィスをはじめ、後半のミレーユの短い髪型は『裁かるるジャンヌ』のファルコネッティと言われるなど、過去の映画への参照・引用が随所に見られる。
出演は、当時新人だったドニ・ラヴァンとミレーユ・ペリエ。ドニとカラックスの出会いから生まれたアレックス(カラックスの本名でもある)は、その後、形を変えながら『汚れた血』『ポンヌフの恋人』の主人公となり、3作は"アレックス三部作"と呼ばれるようになる。
今回の美しい4Kレストア版はテオフィルムとシネマテーク・フランセーズが2022年にオリジナルカメラネガからデジタルレストア(シネマテーク・スイスとモナコ視聴覚研究所の協力、国立映画センターとシャネルの助成のもと)、撮影監督キャロリーヌ・シャンプティエが修復を監修した。
【レオス・カラックス監督4Kリバイバル上映】
『ボーイ・ミーツ・ガール』3/13(金)~3/26(木)
〒380-0833
長野県長野市権堂町2255
当館は権堂アーケード通り中央にあります。
★ 電車
・ 長野電鉄 「権堂駅」 にて下車 徒歩約3分
・ JR長野駅より徒歩15分
★ バス
JR長野駅より
・ 長電バス 「権堂入口」 にて下車。劇場まで徒歩3分
・ ぐるりん号
・ 川中島バス (長野駅より、路線10・16・17を推奨)
★ 車
・ 須坂・長野東インター 車で約15分